【これを読めば全てが分かる!小学校6年間を左右する】「小1プロブレム」の本格理解 | ほーかごのせんせーの日常

【これを読めば全てが分かる!小学校6年間を左右する】「小1プロブレム」の本格理解

【これを読めば全てが分かる!小学校6年間を左右する】「小1プロブレム」の本格理解 【必見】保育のコツ
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「小1プロブレム」

最近、この言葉を聞くことが多くなってきました。

 

小学校に入学をして1年生になると環境の変化についていけず

「小1プロブレム」という問題を引き起こしてしまうことがあります。

 

今回は、この「小1プロブレム」についての

基礎知識や原因・要因、行われている対策・施策までを紹介していきます。

 

小学1年生の過ごし方次第で

今後の6年間の小学校生活が決まると言っても過言ではありません。

 

ぜひ、「小1プロブレム」に関して関心を持ってみて下さい。

小1プロブレム

「小1プロブレム」って何?

悲しい子ども

「小1プロブレム」という言葉は1998年頃に提起され

小学校1年生の学びと遊びの機能不全などを課題に研究されるようになりました。

 

小学校に入学したばかりの小学校1年生が

集団行動や先生の話しを聞けない、授業中座っていられないなどの

状態が数ヶ月単位で長く続いてしまうことを「小1プロブレム」と呼びます。

 

簡単に説明をすると、小学校に入学して

「環境の変化についていけず落ち着けない状況」を言います。

 

文部科学省では、

子どもの発達段階ごとの特徴と重視すべき課題」の中で以下のように説明しています。

○小学校低学年の時期の子どもは、 幼児期の特徴を残しながらも、「大人が『いけない』と言うことは、してはならない」といったように、大人の言うことを守る中で、善悪についての理解と判断ができるようになる。ま た、言語能力や認識力も高まり、自然等への関心が増える時期である。

○また、この時期に限らず、家庭における子どもの徳育にかかわる課題として、都市化や地域における地縁的つながりの希薄化、価値基準の流動化等により、保護者が自信を持って子育てに取り組めなくなっている状況 がある。さらに小学校低学年の時期においては、こうした家庭における子育て不安の問題や、子ども同士の交流活動や自然体験の減少などから、子どもが社会性を十分身につけることができないまま小学校に入学することにより、精神的にも不安定さをもち、周りの児童との人間関係をうまく構築できず集団生活になじめない、いわゆる「小1プロブレム」という形で、問題が顕在化することが多くなっている。

○これらを踏まえて、小学校低学年の時期における子どもの発達において、重視すべき課題としては、以下があげられる。

  • 「人として、行ってはならないこと」 についての知識と感性の涵養や、集団や社会のルールを守る態度など、善悪の判断 や規範意識の基礎の形成
  • 自然や美しいものに感動する心などの育成(情操の涵養)

引用元:【文部科学省】子どもの発達段階ごとの特徴と重視すべき課題

 

この、「小1プロブレム」はどんな子どもでも

引き起こす可能性のある問題でその後の成長や人格にも大きな影響を及ぼします。

 

 

しっかりとほーかごのせんせーや学校の先生、保育士の先生だけでなく

保護者の皆さん、子どもに関わる全ての人は理解をしておきましょう。

 

「小1プロブレム」の特徴

手を顔に当てる子ども

前章でも少し触れた小学校の生活に上手に適応することができない

「小1プロブレム」ですがもう少しこまかく特徴を見て行きたいと思います。

 

①集団行動ができない
→少子化により友達とコミュニュケーションをとる機会が減っている。
②授業中に座っていられずふらふらしてしまう。
→注意欠陥多動性障害(ADHD)の特徴が見られ「様々なことに興味がいってしまう」
③先生の話しを聞く事ができない
→自分の興味のないものには関心を一切示さない
④時間管理についていけない
→時間という感覚がそもそも無く、縛られたく無い
⑤クラスの人数増加に適応できない
→子どもの人数が変わらないのに対して先生の人数は変わらずフォローが少なくなり適応できない。
⑥学習より生活についていけない
→学習の理解はできるものの生活についていけない子が多い
⑦一定時間静かに過ごす事ができない
→これからの行動がよめない不安から自然と身体が動いてしまう。

 

上記のようなことが

「小1プロブレム」に見られる特徴になります。

 

小学校の生活になかなか慣れることが

できない事が長期間続いていることが大きな問題となります。

 

次は、「小1プロブレム」の

原因と要因に関してまとめていきたいと思います。

「小1プロブレム」の原因と要因

柵に顔を当てる泣きそうな子ども

なぜ、この「小1プロブレム」が引き起こってしまうのか。

考えられる原因をまとめましたので確認していきましょう。

 

・「遊んで学ぶ」から「学ぶ中心」の生活への変化
・「自立」が求められる環境についていけない
・人間関係構築の機会の減少

 

以上の3点が最も大きい原因・要因とされています。

この後は、この3つを詳細に解説していきます。

 

「遊んで学ぶ」から「学ぶ中心」の生活への変化

授業中手をあげる子ども

大人の皆さんも経験し、通ってきた道なので

とても理解しやすいとは思いますが

保育園や幼稚園の教育と小学校での教育内容は大きく異なります。

 

保育園や幼稚園
健康・人間関係・環境・言葉・表現の5領域で教育が行われます。
特に、保育園に関しては家庭養育の補完を目的としているため
小学校の過ごし方とは180度異なります。

 

小学校
学習指導要領というものに沿った教育が展開されます。
児童全員が同じ方向を向いて授業を受けます。

 

小学校と幼稚園・保育園で大きく変わる

生活スタイルを受け入れられないことが大きいです。

 

「自立」が求められる環境についていけない

木々に水をあげる少女

 

幼児期から学童期にかけては「3つの自立」の教養が必要とされています。

 

「3つの自立」

・学びの自立・・・自分にとって興味・関心があり、価値があると感じられる活動を 自ら進んで行うとともに、人の話などをよく聞いて、それを参考 にして自分の考えを深め、自分の思いや考えなどを適切な方法で 表現すること。
・生活上の自立・・・生活上必要な習慣や技能を身に付けて、身近な人々、社会及び自 然と適切にかかわり、自らよりよい生活を創り出していくこと。
・精神的な自立・・・自分のよさや可能性に気付き、意欲や自信をもつことによって、 現在及び将来における自分自身の在り方に夢や希望をもち、前向きに生活していくこと。

 

「小1プロブレム」は、

この、「3つの自立」の中でも特に生活の自立が大切です。

 

保育園や幼稚園の時よりも

圧倒的先生たち大人の声かけの数が少なくなります。

 

子どもにとって大人の声かけは生活する上でのアドバイスになります。

その声かけが少ないため次の行動の準備を自分でしなくてはなりません。

 

今までの幼稚園・保育園生活では手取り足取り大人が

アドバイスをくれていた環境からそうでない環境に変化をしていきます。

 

この「生活の自立」にてこずる子も多いようです。

 

人間関係構築の機会の減少

おじいちゃんと子ども

「小1プロブレム」に関しては

時代の流れ、社会の変化も大きく関係していると言われています。

 

その中での要因・原因として核家族化で祖父母との関わりが

減ったことや少子化により兄弟・姉妹がいない

ゲームの流行により友達と直接的に遊んだりするという機会が大変減少していることが関係しています。

 

コミュニュケーションをとる機会については

ひと昔前の子どもたちと比べて格段と減ったように思えます。

 

現代の大人の世代が子どもの頃には

「小1プロブレム」が大きく問題視されなかった理由に

関しても上記のような社会環境とはまた別であったためと考えられます。

 

このように他人と関わる機会の減少についても原因や要因となっています。

 

 

「小1プロブレム」の施策と対策

登校する子どもたち

高校生や大学生が就職した時には

事前の研修や顔合わせなどもありスムーズに仕事に

取り組めるように工夫が各企業で行われています。

 

しかし、保育園・幼稚園の子どもたちが

小学校に入学する前にそのようなことはなかなか行って来なかったのが現実です。

 

大人でもそのようにしてステップアップをしていくのに

子どもにはそのようなものがないのはとても酷な話しです。

 

そのような状況を解消するためにも近年、国をあげて

幼稚園・保育園、小学校・放課後児童クラブが対策を行っているので紹介していきます。

 

「幼保小連携事業」

紙芝居を聞く子どもたち

入学前の1年生を小学校体験と称して学校見学をします。

 

実際に小学校の先生のお話しを聞いたり、

実際に授業を受けているお兄さん、お姉さんを生で見ること

により小学校生活をよりイメージしやすいものにし心の準備ができるようにします。

 

放課後児童クラブや学童施設でも体験入所と言う形で

実際の施設でおもちゃで遊んだり勉強を体験してみるなどの施策がされています。

 

「スタートカリキュラム」

黄色のバス

文部科学省は、2011年から小学校1年生の子どもたちが

小学校の生活に早く適応し、馴染めるように

「スタートカリキュラム」の導入を全ての小学校に推進しています。

 

この、「スタートカリキュラム」は、

子どもたちの、発達の状況を慎重に見極めながら、

授業時間を短縮したり、遊びを取り入れた学びの提供などを行っていきます。

 

簡単に説明をすると

保育園や幼稚園での「学び方」を生かした学びの展開を図っています。

 

 

放課後児童クラブや学童施設でも、1年生だけのイベントの開催や

生活習慣の定着を図るためのカリキュラムづくりに積極的に取り組んでいます。

 

「教職員の交流」

会議をする大人たち

これまでは、小学校の先生は小学校の先生で。

放課後児童クラブ等の放課後の先生は放課後の先生で。

幼稚園・保育園の先生は幼稚園・保育園の先生で。

 

と言うような形でその現場のみで問題解決をするようなスタイルでしたが

近年、幼・保・小の先生が相互理解を深め

連携を取れるような機会を積極的に設けている自治体も非常に増えてきました。

 

 

子どもたちの情報交換を積極的に行うことで、1人ひとりの子どもたちに

あった育て方を考えていけるような環境の整備が先生たちの世界でも進んでいます。

 

まとめ

本を読む女の子

今回は、「小1プロブレム」についてまとめていきました。

 

小学校1年生の時に問題とされるため

「小1プロブレム」と呼ばれていますが小学校の6年間の生活を

左右すると言っても過言ではありません。

 

環境の変化についていけないことはいたしかたない部分もあります。

大切なのはそうなってしまった時にどのように克服をするかです。

 

そのためには、身近にいる大人たちが

しっかりとその問題に向き合える程の知識を身に付けておく必要があります。

 

より真っ直ぐ良い子に育ってもらうためにも

周りにいる大人たちがしっかりとサポートしていける環境を創っていきましょう。

 

 

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