「宿題やりなさい!!!」
唱えても唱えてもこの呪文はなかなか効きません。
今回は、
勉強や宿題に自ら取り組む子になるために大切なことに
ついてお話しをしていきたいと思います。
この、大切なことを実践してみることで
もう「勉強やりなさい」の呪文を唱えることはなくなるのではないかと思います。
それでは、はじめていきたいと思います。
「勉強しなさい」という声かけは無駄
僕は、延べ3000人近くの子ども達と関わってきましたが
「勉強や宿題をやりなさい」の声かけが効くのは1・2年生くらいです。
しかし、そんな1・2年生もやらされている勉強には意味がなく
その後、自ら机に向かって勉強をする習慣が身につきにくくなってしまいます。
ほーかごのせんせーやおとうさんおかあさんに
常に理解して頂きたいのは子どもが
本当に集中して取り組めるのは「興味があるものだけ」なのです。
そのため、大人である私たちが
勉強に対しておのずと興味・関心が持てるような仕組み作りが大切になってきます。
厳しいようですが子どもに対して何の工夫もせず
「勉強しなさい」と言う声かけをすることは単に大人が楽をしているだけなのです。
私たち、大人が子どもにしてあげたいことは「勉強の強制」ではなく
「勉強をする環境を整えること」や「勉強の機会」を与えてあげることが大切なのです。
大人が工夫したい学習提供のポイント
前章でも言ってきたように
大人が何の工夫もせずにただ「勉強をしなさい!」というのは
やめるようにしていきましょう。
でも、どのような「工夫」が必要なのかは実際迷ってしまいますよね。
そこで、ここでは実際にやってみて
成功した「工夫」についてまとめていきたいと思います。
①「やりなさい」はもう言わない
前章でもお話ししてしつこいようですが
本当に1番大切なことなのでもう1度まとめていきます。
勉強を自ら取り組める子ほど
「勉強しなさい!」と言われていません。
これは、実際に自分で宿題を取り組んでいる様々な子に対して
聞いてきましたが口を揃えて言われないとのことでした。
あまりの勉強のやらなさについイライラしてしまい
怒ってしまったりする気持ちは痛いほど分かりますが冷静にになりましょう。
子どもに勉強について怒ったりするのは
子どもが勉強に対してネガティブなイメージを抱くだけで無く
その場ではやるが実際にはその学習がこなすだけで身に付かないなどプラスな事は一切ありません。
「強制」と「無理強い」は
子どものやる気を失くさせる1番のスパイスです。
ほーかごのせんせーも保護者の方も意識してみてください。
②宿題・勉強の習慣化 〜毎日のあたりまえに〜
「習慣化」は最強の方法です。
なぜなら、この「習慣化」は
その時の子どものモチベーションややる気に一切関係しないからです。
朝起きたら歯を磨いてご飯を食べてランドセルを背負って学校に行く。
この、習慣に関して大半の子どもたちはそれが毎日の当たり前疑問にすら思いません。
宿題や勉強もそのようにやるのが当たり前の状況を作ってしまえば良いのです。
例えば、、、
学校から帰ってきたら
これを僕は放課後の施設施設でも常識化しています。
このように生活の中の当たり前にしてしまえば良いのです。
そうすることができれば
宿題や勉強をやる、やらないということがそもそも問題にすらなりません。
なぜなら、やって当たり前だからです。
「習慣化」は最強です。
ほーかごのせんせーやおとうさんおかあさん達
大人が子どもの「習慣化」ができるような工夫をしてあげてください。
③勉強をする場所の固定
この場所・は勉強する場所だという風に固定をしてあげてください。
これは放課後の施設でもお家でも共通のことが言えます。
場所や位置が決まっていればその場所についた途端
勉強や宿題などをやるという子どもたちのスイッチが自然と入りやすくなります。
放課後の施設では特に
宿題や学習をする場所が遊ぶ場所が一緒になってしまうのは
子どもたちは間違いなく勉強に集中することはできません。
しっかりと区別をするようにしましょう。
ここは、勉強をする場所だという空間を作るのは
ほーかごのせんせーやおとうさんおかあさん達大人の役目です。
④大人の姿を魅せる
学習タイムなどの時間を設ける放課後の施設は多くあると思います。
僕は、その学習をする時間はただ子どもたちが勉強をしているのを
観ているのでは無く子どもたちの前でもできる仕事を勉強や宿題を
している子ども達と一緒に行うようにしています。
ほーかごのせんせーである僕の考え方として
そばにいる大人が学習や仕事をする姿を見せていくことが
子どもにとって影響があると考えています。
ほーかごのせんせーある僕が子ども達と同じように集中して
同じ空間で仕事に取り組む姿を子どもたちが見ることにより
「先生もやっているんだから僕、私もやろう」という気持ちになります。
子どもは何でも大人の真似をしたがるものです。
大人である私たちが手中する姿勢をしっかりと魅せていきましょう。
⑤小さな目標をクリアさせたくさんの成功体験を
何事も「できた体験」(成功体験)
をすることは子どもだけでは無く大人も大変嬉しいものです。
どんなに小さくても良いです。
「成功体験」は励みになり自信になります。
もし、今やっている勉強の内容が難しい場合は難易度を
落として実行することも視野にいれていきましょう。
難しい問題に分からないまま何時間も取り組むのは苦痛でしかなく間違い無く続きません。
小学校6年間の内容であれば
少し前の内容に戻って学習をしたところで遅れをとることはなく
簡単に巻き返しができます。
小学校の6年間は、難しい問題を解くことに注力をするのではなく
勉強や学習における「小さな成功体験」をたくさん積み
学ぶことは楽しいことなのだと自覚させることが鍵となります。
子どもは、楽しいと思ったものや興味・関心を持ったものに
対するのびしろは計り知れずものすごい集中力を発揮します。
「できた」を増やして子どもの意欲を伸ばしていきましょう。
国語や算数だけが勉強じゃない
勉強が苦手だという子も絶対にいると思います。
勉強がどうしてもできないからといって
大人が子どもに対して怒ったりするのはやめましょう。
正直な話し、社会に出て平方根の√や
台形の面積<(上底+下底)×高さ÷2>を使ったことは1度もありません。
言いたいことは、遊ぶことも野球やサッカーなどのスポーツ
ピアノや英会話、囲碁や将棋だって子どもにとっては勉強だということです。
つまり、子どもが興味や関心を持ったものは全て勉強なのです。
その、興味や関心を持ったものをひたすら極めていくのも一つの方法です。
中途半端に国語や算数ができるより
絶対的な自信がある何かを持っていたほうが
大人になり社会に出た時必ず有利になるものです。
ジブリの話しをさせたら右に出る者はいないという友達がいました。
その友達は会社面接の時に好きなものは何ですか?という質問に対して
ジブリの話しをこんこんと話したら
大手の企業の内定をもらってしまったという話しがありました。
その友達は、ジブリの話しをしすぎたと面接後は後悔していましたが
企業の方は恐らくその熱中した時のパフォーマンスに注目し評価をしたのだと思います。
もちろん、国語や算数等の勉強は必要ないとまでは言いませんが
それだけが勉強ではないことを私たち大人が理解しておくことが大切です。
まとめ
今回は、勉強に自ら取り組む仕組みづくりのポイントについてまとめていきました。
たくさん色々とまとめてきましたが1番大切なのは「習慣化」です。
そして、子どもが興味・関心を持ったものは全て勉強だということです。
そしてこの、興味・関心を持った「勉強」を
ぜひ「習慣化」してその子の強みにしてあげてください。
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