【一生成長し続けられる子に!】エリクソンの「心理社会的発達理論」から見る教育法 | ほーかごのせんせーの日常

【一生成長し続けられる子に!】エリクソンの「心理社会的発達理論」から見る教育法

【一生成長し続けられる子に!】エリクソンの「心理社会的発達理論」から見る教育法 【必見】保育のコツ
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皆さんは、エリクソンの「発達課題論」というものを知っていますか?

 

ほーかごのせんせーや教員、保育士を目指す方は

エリクソンの「発達課題論」に触れて学んできたことと思います。

 

子どもが発達する段階でどのような対応や意識をすれば良いのか、

エリクソンの「発達課題論」を基に子どもの発達の特性や特徴を

理解しておくことで子どものより良い成長のサポートに繋がっていきます。

 

 

エリクソンの「課題発達論」は子育てに役立つヒントが

満載ですのでお子さんがいる皆さんにもぜひ知っておいてもらいたい内容となっています。

 

ぜひ、子育てや教育・保育を考える上で

一つのきっかけにして頂けたら嬉しく思います。

 

エリクソンの「発達課題論」

「アイデンティティ概念」の生みの親エリクソン

男の人のシルエット

まずは、エリクソンの人となりについて見ていきたいと思います。

 

エリクソン(エリク・ホーンブルガー・エリクソン)

は、1902年にドイツで生まれました。

ユダヤ教デンマーク人の母親から生まれ、父親は不明だそうです。

 

金髪に青い目をしていたエリクソンは、

その周りと異なる見た目から「異邦人」などと言われ差別され

非常に苦労をした子ども時代を過ごしたようです。

 

後に発達心理学者になるエリクソンの素晴らしい理念は

この頃の辛い経験が大きな影響を受けていたとされています。

 

そんな、エリクソンでしたが学校を卒業した後は画家を目指しました。

しかし、画家として大成することはなく失意に打ちひしがれていた頃

「ウィーンに学校をを設立する」という親友の紹介を受けて教師となりました。

 

1933年には、アメリカに渡り

問題を起こす青年達の心理療法に従事しました。

国の治療機関は、この青年達の心理療法に難色を示す中

エリクソンは、高い治癒率をあげ、精神・児童分析家として注目が集まりました。

 

現代にも心理学用語として使用される

「アイデンティティ(自己同一性)」などの言葉も

エリクソンにより生み出されたとされ現代の心理学にも大きな影響を与えています。

 

エリクソンの「心理社会的発達理論」

ベッドの上で遊ぶおかあさんと娘

エリクソンは、人が生まれ、

そして死んでいくまでの間自我は発達し続けると理論づけました。

 

その各発達段階における課題や特徴を

明確化して自身の課題に挑戦し取り組むという考え方が「心理社会的発達理論」です。

 

この「心理社会的発達理論」は全部8段階分けられていて

それぞれの発達段階において「心理社会的危機」があると定義した上で

それぞれの「心理社会的危機」を乗り越えることで人間は成長していき

「力」を身に付けていくといった考え方となっています。

 

全国のほーかごのせんせーやおとうさん、おかあさんも

その「心理社会的危機」が自分の人生の中で必ず起きています。

そんな時、自分自身はあまり意識していなかったとしても

必ず周囲の人々との相互作用によって解決され成長してきています。

 

 

 

そのため、これからの未来を背負っていく子どもたちを

これから私たち大人がサポートをしていく番です。

 

この後は、その「8つの発達段階」を

見ていきますので一緒に考えて行きましょう。

 

発達段階①  乳児期(0歳〜1歳半)

浮き輪に乗ってサングラスをかける赤ちゃん

心理社会的危機:「信頼感vs不信感」
〜愛されることを学び、信頼感を得る〜

 

生まれたての赤ちゃんは無力です。

もちろん一人では生きていくことはできません。

 

赤ちゃんは、無意識に社会に対して「不安や恐怖」を抱きます。

それが、物理的に現れるのが「泣く行為」です。

 

赤ちゃんは、「泣く行為」によって「不安や恐怖」を周囲に伝えます。

その、「不安や恐怖」の負の感情を周囲の大人が取り除いてあげることによって

「基本的信頼感」(この社会を信じていいんだ)の「力」を手に入れることができます。

 

この、「基本的信頼感」の「力」を獲得した子は今後、出会う様々な

ものに対しても信頼を寄せることができより良い成長に繋がります。

 

しかし、それが出来なかった場合には

赤ちゃんの中で無意識に社会に対する不信感を抱くようになってしまいます。

 

そのため、乳児期のサポートは

今後の人間形成において大きく左右する重要な時期とエリクソンは言います。

発達段階②  幼児前期(1歳半〜3歳)

おもちゃで遊ぶ男の子

心理社会的危機:「自律性vs羞恥心」
〜己のコントロールに励み、自信と意欲を得る〜

 

幼児前期になると乳児期の赤ちゃんの頃とは違い

食事や着替えなど成長をして段々と一人でやれることも多くなって行きます。

 

一人でやれることが多くなってきたこのタイミングで

様々なことに挑戦させてあげるような機会、環境を与え成功することによって

子どもは「自信と意欲」という「力」を獲得することができます。

 

子どもは「自信と意欲」という「力」を獲得することによって

なんでもやってみようとする「自律性」が育めます。

 

逆に、子どもの活動に関して失敗してしまった時など

過度に叱ったりしてしまうことによって「羞恥心」が先立つようになり

自信と意欲がなくなり挑戦することやめてしまうような子になってしまいます。

 

なぜ、出来なかったのか共に考えサポートをして

いけるような育み方を「幼児前期」では意識していきましょう。

発達段階③  幼児後期(3歳〜5歳)

ブランコで遊ぶ男の子

心理社会的危機:「自主性vs罪悪感」
〜遊びを通して、目的意識を得る〜

 

 

幼児後期は、別名、遊戯期とも呼ばれます。

子どもはこの時期、遊びに夢中になり自主的に遊ぶようになります。

 

友達と自発的に遊び様々なことに興味を持ち始めます。

まだ、物事の良し悪しの判断がつかずおとうさん、おかあさん先生に叱られることもしばしば。

 

なぜ、その遊び、活動をしたかったのかという

自主性を育みつつ、悪いことをしてしまった罪悪感とのバランスの中で

子どもは「目的意識」という「力」を獲得することができます。

 

しかし、子どもの遊びに対しての

大人の過度な口出しやあまりに厳しく叱りすぎてしまうと

「罪悪感が」勝ってしまい「目的意識」どころか

活動すること自体を拒むようになってしまいます。

 

「幼児前期」には、遊びもしつけも適度なバランスが大切です。

発達段階④  学童期(5歳〜12歳)

授業中の小学生

心理社会的危機:「勤勉性vs劣等感」
〜生活と学習を通して、能力を得る〜

 

ほーかごのせんせーは注目の学童期です。

小学校い通い始めいよいよ生活と学習の両立をしていくことになります。

 

生活においても学習においても勉強の日々です。

その中で、「学ぶ楽しさ」を見出すことで子どもたちは

「能力」という「力」を獲得していきます。

 

この、「学ぶ楽しさ」を見出せることこそ勤勉性ですが

生活においても学習においても

やり方が分からなかったり学習が理解できず周りと差が出てきてしまうと

徐々に「自分はダメなんだ」と「劣等感」を抱くことになります。

 

一度、「劣等感」を抱いてしまうと

「どうせやってもできないんだ」とその先の人生において否定的になってしまいます。

 

そのような時には、

周囲の大人が優しく手を差し伸べケアをしていくことが大切です。

 

できたことに関してはしっかりと褒めることを忘れずに

分からないことがある時には適切なアドバイスをしてあげることが大切です。

発達段階⑤  青年期(12歳〜18歳)

広場で語り合う男女

心理社会的危機:「同一性vs同一性」
〜こころの混乱を通して、忠誠心を得る〜

 

青年期は大人への準備期間です。

この期間は、自己の成長と共にあらゆる事柄に迷うようになります。

 

 

「自分は何者なんだ」「将来どうすれば・・・」「自分は何がしたいんだ」

という「こころの混乱」は皆さんも経験したことがあるのではないかと思います。

 

 

人間関係や自己の生活の中から

様々な経験を通して自分というものを確立していきます。

 

「自分の確立」というものは実は客観的に自分を観れるかが鍵となります。

その中で、自分を受け入れる「忠誠心」の「力」を獲得をしていきます。

 

 

「忠誠心」は貢献を生み出します。

何かに貢献をしようとする気持ちがアイデンティティー確立のヒントとなります。

 

発達段階⑥  初期成人期(18歳〜40歳)

結婚式をあげる夫婦

心理社会的危機:「親密性vs孤立」
〜親密な人間関係を通して、愛を得る〜

 

ここで言う親密な人間関係というのは「結婚」を指します。

この初期異性と親密な関係を築き恋愛をし結婚をします。

 

家族の形成や友人との関係の中で人間は「愛」という「力」を獲得します。

 

しかし、この「初期成人期」に至るまで、また至った後に

相手に自分を受け入れてもらえない経験や裏切られるような経験をすると

次第に他者を避けるようになり「孤独」へと繋がっていってしまいます。

 

発達段階⑦  壮年期(40〜65歳)

上司と後輩

心理社会的危機:「生殖vs停滞」
〜これまでの人生を通して、次世代への世話力を得る〜

 

この、「壮年期」はまだ筆者である僕も経験したことの

ない未知の領域ではありますが、世間的には「次世代の育成」を意識する時期です。

 

家庭では、子どもや孫を育て、会社では後輩を育てていきます。

簡単に説明すると自分の後の世代(次世代)に対して

自分のエネルギーを使い貢献していくようになります。

 

これを「生殖」と呼び

その中で人間は他者を育てる「世話」という「力」を身に付けていきます。

 

しかし、まだまだ、次世代に目を向けられずに

自分の利益のみを追求し続ける状態をここでは「停滞」と呼びます。

 

ここで、「停滞」をしてしまうことによって

今後、訪れる「老年期」において後悔することになると言われています。

発達段階⑧  老年期(65歳以上)

楽しそうな老夫婦

心理社会的危機:「統合性vs絶望」
〜人生を完成する時間にできるか〜

 

老年期では、これまでの自分の人生に

「肯定的」になれるかが大きな鍵となってきます。

「自分の人生は良かった」と思える「自己統合」できることが大切です。

 

これまでに獲得してきた様々な「力」を生かして

有意義な老後にすることができる過ごし方を意識できると良いです。

 

その反面で、自分の老いを受け入れられず絶望してしまうことがあります。

 

8つの発達段階の最後にあたる「老年期」で

獲得する力は「認める力」なのかもしれません。

 

絶望に打ちひしがれる余生よりも

楽しく穏やかに日々を送れるような生き方をしたいものです。

 

まとめ

積木で遊ぶ女の子

今回は、エリクソンの「心理社会的発達理論」

からみる教育法について解説を行っていきました。

 

エリクソンは、今回紹介した8つの「発達段階」においては

順番にクリアしていくことが大切だと説いています。

 

しかし、焦る必要はありません。

自分のペースに合わせながら一つずつ確実に「力」を獲得していくことが大切です。

 

このように、「発達段階」の過程から

子どもの教育について考えていくのもまた必要であると考えます。

 

関わる子どもたちがみな「良い人生だった」と思えるような

人生にしてあげるためにも人としてのスタートダッシュを

大人が支えてあげ、サポートしていくことが大切です。

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