世間では、今、
「モンテッソーリ教育」が注目されています。
あの、Googleの創始者の「ラリー・ペイジ」や「サーゲイ・プリン」
Facebookの「マーク・ザッカーバーグ」やアメリカの「オバマ元大統領」
などがこの「モンテッソーリ教育」を受けていたそうです。
日本では、将棋界の革命児
「藤井聡太」さんも受けていたということで急激に注目をされました。
以上のことから現代の社会は、この「モンテッソーリ教育」を
受けていたひとがまわしていると言っても過言ではありません。
全国のおとうさん、おかあさん必見の内容となっています。
そしてほーかごのせんせーの皆さん!
この教育法は学校より放課後の施設での方が遥かに実践しやすく
より良い保育をしていく上での一つの参考になると思います。
そんな「モンテッソーリ教育」の秘密を徹底解剖
していき宇宙一分かりやすく解説をしていきたいと思います。
<概要編>と<学習編>の2部構成で解説を行っていきます。
今回は、「モンテッソーリ教育」を徹底解説② <学習編>です。
15分もあれば理解することができます。
ぜひ、一緒に「モンテッソーリ教育」について考えて行きましょう。
モンテッソーリ教育 <学習編>
「モンテッソーリ教育」に欠かせないワード
「モンテッソーリ教育」の教育を
お話するに当たって欠かせない専門用語のがあります。
まずは主な5つの「ワード」から確認をしていきましょう。
ワード①「教具」
「モンテッソーリ教育」で扱う
「玩具(おもちゃ)」は「教具」と呼ばれます。
「モンテッソーリ教育」では、感覚の教育を特に重要視しています。
そのため、学習を具体化、直観化し、効果的に
行うために工夫された道具、すなわち「教具」と呼ばれています。
子どもの成長に合わせて選び
子ども自身が自主的に手に取れるものとなっています。
「モンテッソーリ教育」では、この「教具」を使って
子どもが自発的に使って成長や発達を促していくもので欠かせない存在です。
ワード②「観察」
「モンテッソーリ教育」が科学的な教育方法であると
言われているのは細やかな「子どもの観察」を通して確立された教育法だからです。
目先の先入観にとらわれず
「子どもを観察」しその観察から得られた事実をつなぎ合わせ
子どもの成長を客観的に捉えていくことから
「信頼」のある教育法として100年経った今でも注目され続けています。
そのため、「モンテッソーリ教育」では
「子どもの観察」をしっかり行うということが求められています。
ワード③ 「援助」
「モンテッソーリ教育」において
大人は、「教えるひと」ではなく「援助するひと」と捉えられます。
前回の<概要編>でも少し触れましたが
子どもの「自己教育力」が100%発揮できるように
ふさわしい環境設定や、適切な教具を準備して子どもが満足いくまで
繰り返し学べることができるよう配慮することが大切です。
子どもの自発性を「待つ」ということも大切に
子どもたちの自ら成長する「援助者」としてサポートすることが大切とされています。
ワード4 「おしごと」※重要
「モンテッソーリ教育」において先ほど説明した
「教具」を用いて活動をすることを「遊び」と言わず「おしごと」と呼びます。
考え方としては、大人が生きていくために「仕事」をするように
子どもも自分自身が成長・発達していくために
必要な活動であることから「おしごと」と呼ばれています。
個人的な感想ではありますが
子どもの活動に対しての「尊重」の意味合いもあるのではないかと感じます。
子どもが集中現象を起こす活動こそ「おしごと」だと捉えられています。
ワード⑤ 「敏感期」 ※最重要
子どもの時(特に幼児期)には、ある特定の事柄に対して
強い感受性が現れ、大人の手は一切借りずに一人だけでなんでも
やってみたくなる時期があるとされています。
この、物事に対して特別敏感に時期を
「マリア・モンテッソーリ」は「敏感期」と呼びその重要性に着目しました。
敏感期には、それぞれ
「運動・感覚・秩序・言葉・文字・数・文化」
に敏感な時期があるとされこの敏感期に子どもは
その作業を繰り返し、集中し、その能力を獲得していくものとされています。
この「敏感期」を疎かにしてしまうと
後々、大きな努力が必要となってしまう可能性があると言われています。
「小1プロブレム」などが良い例かもしれません。
この、「敏感期」に「やってみたい」と思うような魅力的な教具や、
自由に自発的に子どもたちが取捨選択できるような環境を
整えてあげること「モンテッソーリ教育」では最重要視されています。
「モンテッソーリ教育」の5つの教育分野
「モンテッソーリ教育」では
子どもの「自己教育力」を発揮させる環境として5つの教育分野に
分けられ個人のそれぞれの「敏感期」に合わせた活動を行っていきます。
①「日常生活の練習」
「日常生活の練習」の最終的な目的は、運動の完成です。
自分の身体を自分の感覚・意志どおり動かせ
そして、コントロールする能力を身につける場が「日常生活の練習」です。
「洗濯」や「料理」など日常生活の様々な練習の中で
自分の生活を自立させ精神的な成長も育んでいきます。
実生活に直接関わってくる活動の中で
「自分のことは自分でできる子ども」を育てていきます。
「子どもはできないのではなく、やり方を知らないだけ」
というような考え方を大切にして「援助者」である大人が
正確にやり方を伝えてあげることを意識してご家庭で実践してみてください。
②感覚教育
「感覚教育」では、
「視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚」の五感が
3歳を過ぎた頃から急激に発達をし始めます。
この、「感覚の敏感期」を利用して
感覚器官を意識した「おしごと」をするのが「感覚教育」です。
先ほど、の「五感」がしっかりと洗練されることによって
「知性や情緒」が発達するようになっていきます。
「知性や情緒」の発達により
「ものを観察する能力」や「ものを考える方法」を自然と身に付けていきます。
「モンテッソーリ教育」では、
このあと登場する「言語・算数・文化教育」という
「知的教育分野」の基礎となる大切な役割を担っています。
③言語教育
次は、「言語教育」です。
皆さんは、どうやって言葉を覚えたかはもう覚えていませんよね。
実は、言語にも「言語の敏感期」というものが存在します。
子どもは、「言語の敏感期」に自分の周囲で
使われている言葉を自分の言語として獲得をしていきます。
日本語だったら「日本語」英語だったら「英語」を身に付けていきます。
そのため、周りの環境に最も左右されるのがこの「言語教育」になります。
周りの言葉の量や質によって
その子どものボキャブラリーを育んでいき最終的には文法を覚えるにまで至っていきます。
文字を書いたり、読んだりすることも
先ほど説明した「日常生活の練習」や「感覚教育」で養った
「自らの身体をコントロールする力」を利用して身についていきます。
④算数教育
「モンテッソーリ教育」では、
具体的に感覚で捉えることができる「数量」から身に付けて行きます。
例えば、感覚教育で触れた「多い」「少ない」といったところからです。
この「算数教育」にももちろん「敏感期」はあり
数字や物の大きさ、量に興味を示し始める時期が訪れます。
・数量を表す時に使う「数詞」
・書き表す時に使う「数字」
「算数教育」では上記の三者関係を重視して教育を進めていきます。
「モンテッソーリ教育」では、
この、三者関係が一致した時初めて「数量概念」が身に付けられたと判断されます。
⑤文化教育
「文化教育」とはこれまでの具体的な教育分野と少し違い
「ことば」と「数」以外の子どもの興味を対象とした分野になります。
例をあげると
動植物、地理、地学、歴史、道徳(宗教)、音楽、体育、美術や
生命の神秘への興味や芸術に関する表現力など、本当に幅広い領域を指します。
目的としては、これまでの4つの教育分野よりも
より子どもの知りたい・やりたいが増えるような興味を増やすことにあります。
「日常・感覚・言語・算数」の
4つの分野の総合的な学習分野が「文化教育」とされています。
家庭でもできる「モンテッソーリ教育」
わざわざ、
「モンテッソーリ教育」の学校や幼稚園・保育園に
入らなくともご家庭でできることはたくさんあります。
箇条書きにしてまとめましたので参考になさってください。
・子どもの観察をして観る角度を変える
→子どもの興味の持ちようは三者三様です。
重要なのは「子どもが今現在何に興味を抱いているか」です。
子どもが物事に興味・関心を抱いている時は成長のチャンスです。
子育てに精一杯なところもあるかとは思いますが冷静になって
子どもの成長のヒント見つけてあげてください。・すぐに正解を教えず考えさせる
→例えば、子どもがペットボトルの蓋が開けられないとします。
そんな時、すぐに開けてあげたりはせずに考える機会を与えてあげてください。
これは、決していじわるではありません。むしろ、成長の機会を奪う可能性があると
いう意味では逆にいじわるになってしまうと考えることもできます。
自ら、試行錯誤をすると言うことは素晴らしい成長の機会です。
ぜひ、間違えや失敗の機会を奪わないであげてください。・子どもに家庭内の役割を持たせる
→子どもは、大人に何か任されたり、頼られたりすることが大好きです。
自分の仕事が家庭内であるだけでも生活に張り合いが出ます。
例えば・・・朝お父さんを起こす係にするなどの方法はとても良いです
「お父さんは僕が起こさないと会社に遅刻してしまう」という気持ちから
自分も早く起きなくてはいけないというスイッチが入ります。
起こしてもらったお父さんは、君のおかげで毎日遅刻せずに会社へいけると
褒めて、お礼を言ってあげてください。
そんな、子どもは嬉しくなり「自己肯定感」を養うこともでき
早寝早起きの習慣を身につける時にはとても使えます。
これは、ほんの一例でしたが
ぜひ、家庭内での役割を持たせてあげてください。
他にも、方法はいくらでもありますが
日常の中にほんの少しのスパイスを加えてあげることで
子どもは大きく成長・発達していきますのでご家庭でも実践してみて下さい。
まとめ
今回は、
「モンテッソーリ教育」を徹底解説② <学習編>
について解説を行っていきました。
2部構成で行いましたが
これで「モンテッソーリ教育」の解説は終了です。
概要の把握や知識については大分理解が深まったかと思います。
教育に正解はありませんが
「モンテッソーリ教育」は実際に効果も実証されている素晴らしい教育法の一つです。
子育てや保育の場面でも
少し取り入れるだけでも大きく子どもの成長の仕方が大きく変わっていきます。
今回、「モンテッソーリ教育」の解説によって学んだことをきっかけに
子育て、保育に関して改めて考えてみていただくきっかけになれたら嬉しいです。
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